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磁器食器の自滅割れについて

 景品の中国製マグカップで相次ぐ破損が報道されていますが、このような事故は度々発生しています。

 陶磁器は、焼き上げた大きさは成型したときの大きさより約1割小さくなります。陶磁器の形状により異なりますが、縮み具合は部位によって異なります。その差が焼成歪みとなって残ります。

 焼成において、窯の温度が最高点に達したあと、その温度をしばらくキープします。これを練らしと言い焼き物の種類と窯によって異なりますが2時間前後かけます。その後いきなりバーナーをOFFにせず、バーナーをアクティブな状態で徐々に温度を下げていきます。
 燃料を節約するために、この練らしと冷ましの時間を極端に縮めると焼成歪みが残ることになり、破損しやすくなります。

 シバリングと言いますが、釉薬よりも素地の熱膨張が高いため、窯から出した後で、素地が残留した釉薬の圧縮応力に耐えられずに破壊されることもあります。磁器で多く見られます。素地の調合と釉薬の調合のミスマッチが原因です。

 水和膨張によって陶器が割れることもあります。陶器の中へ液体を入れて放置しておくと、釉薬の細かいヒビから液体が素地に浸透し、素地が膨張することによって割れるケースです。磁器・炻器(せっき)の場合には起きません。

 肉厚が厚い食器で、粘土のコストを下げる為に混ぜ物を加えるインチキがあります。焼成しても素地の中で縮み率が異なる鉱物が存在することになり強度が下がります。

 取っ手が付いたコーヒーカップとか紅茶カップなどの取っ手の部分が簡単に取れる事故もあります。
 本体と取っ手は別々に成型されます。素地が半乾きのときに「どべ」(作品と同じ粘土を水に溶かしてどろどろにしたもの)で本体と取っ手をつけます。
 この作業は熟練を要します。非熟練工が行ったり、乾燥管理(素材と取り付け後の両方)が曖昧だったり、どべが不適当だったりしますと問題がおきます。

 中国製でなくても、見本と荷口は別物と認識して、荷口のランダム抜き出しによる製品チェックは不可欠です。
 もちろん鉛成分のチェックは必須です。

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プロフィール

原 護

Author:原 護
額装の駆け込み寺・・・
額装工房アートランド
   店主 兼 職人です
中津川に店を構えて40年
当時は単なる額縁屋!!
ΓΓΓΓΓΓΓΓΓΓΓΓΓ
作品に対する安全と
  人に対する安全を重視
そして・・・恐妻家です。

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