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ワイヤー自在を使った絵画の展示/澤口友彌先生の個展にて

ワイヤー自在を使用した展示裏技を紹介します

2005年に三重県津リージョンプラザにて「三重県スペイン文化交流協会展」を開催した澤口友彌先生の展示の模様を紹介します。

先に澤口友彌先生の紹介をいたします。
1929年=岐阜県恵那郡加子母村に生まれる。
1976年=三重県立津高等学校を最後に教師を辞めスペインに渡る。
日本国内で数多く個展を行い作品を発表し、今日に至る。
詳しくは澤口友彌先生のホームページをご覧下さい。

■■ 画像をクリックしますと大きな画像が表示されます ■■

【1】作品の配置を決める
■ 作品を壁面に立てかけ、作品の配置を決めます。このとき額縁に傷が付かないようにクッション材のシートを額縁の下に敷きます。
■ 作品の配列が決まったなら、壁面に立てかけた作品を左右に移動して、作品と作品の間の間隔を揃えます。次にマスキングテープで壁面に額縁の左右の位置をマーキングします。
■ ワイヤー自在を大型の作品は左右に2本、それ以外は額の中心に1本吊り下げます。この作業はヘルプに任せます。
■ ワイヤー自在2本で吊る大型の作品を掛けます。ワイヤー自在のフックは吊り金具に直接掛けます。決して紐には掛けません。額縁の金具にフックが掛からないときはSカンを使います。
■ 次にワイヤー自在1本掛けの作品は一番左のように、作品を裏向きのまま掛けます。
津 展示-1
見ている人はこの状態を怪訝な表情で見ているか、親切にも表向きに直そうとしますが裏向きのままにしておいてもらいます。

【2】額縁の水平と高さを合わせる
■ 裏向きのまま、額縁が水平になるようにします。フックと紐が露出していますので容易に調整できます。高さも調整しますがこれは大雑把でよいです。
津 展示-2

■ ↓高さがまだばらついている状態です。
津 展示-3

津 展示-4

【3】作品の位置を微調整する
■ ↓作品の高さを全体を見ながら微調整します。左右との間隔の調整を再度行います。壁面にマーキングしてあるテープに合わせます。左から1番目と2番目の作品はマーキングより左にずれていますのでこの段階で直しました。
津 展示-5
赤の矢印の先がマーキングしたマスキングテープです。

【4】作品をひっくり返す
■ いよいよ、ハイライトです。
■ 額縁の下方を両手でもって、壁から離して、少し引っ張りながら、ワイヤーを中心線にして180度回転させます。引っ張りながら回転しないと紐が滑ってせっかく合わせて水平が崩れます。
■ この作業を次々と手早く行っていくと、回りから「ほお~」という感嘆の声が漏れます。(少々鼻が高くなります)
津 展示-6

【5】完成
■ 照明を合わせた状態、ノンブルはまだ付いていない。左から2番目の作品が他の作品に比べて高い位置にあるのは、描かれている風景が仰ぎ見る角度で描かれているのであえて高くしている。壁面が広いときにはこのような変化を与えたほうが良いこともあります。
津 展示-7

津 展示-8

津 展示-9

津 展示-10

津 展示-11

津 展示-12


【?】作品の展示高さについて
■ 岐阜県の美術館で美術運送会社のスタッフと意見が合わず困ったことがありますが、小生の作品展示の高さ位置に関する考え方は一般とは違うようです。
絵の上下の中心を目線からわずか上にする・・・というのが一般的には言われていますが、小生は
■ 原則として、絵の(額縁ではなく)上から三分の一を、目線先の位置とする。
日常の生活において、人は歩くときも車の運転をするときも人と話をするときも、目線は水平ではなくわずかに水平より下がっています。小品を観るときには作品に近づきますので目線が下がっていてもさほど作品は下がりません。大作になりますと作品から離れますので目線角が小品を観るときと同じでも目線先はかなり下がります。しかし大型の作品になりますと床を掘り下げないと展示出来ないことになりますので大型作品はこの限りではありませんが極力低くします。
■ 例外があります。西洋のアカデミックな作品で貴族の肖像画、宗教画は高めの位置にします。もともとそれらの作品は人々が鑑賞するために描かれたものではなく、威光・啓蒙の為の絵画ですので。
絵柄によって高くする作品の例として、何台もの熱気球が上空に上がっていく様を描いた作品などは見る人が仰ぎ見るように高い位置に掛けたりします。

ワイヤー自在の説明はこちらから


【!】おまけ
■ 澤口友彌先生の展示は、三重県津リージョンプラザ展示のあと、伊勢おはらい町・「左王舎」に移動して個展を開催しました。和室に洋画を飾るのもなかなか乙なものです。

伊勢-1
       澤口友彌先生

伊勢-2

伊勢-3

伊勢-4

伊勢-5

【”】さらにおまけ
■ 搬入の為に先生たちと車で早朝三重県津リージョンプラザに向かったのですが、伊勢道に入ってしばらくすると山手で煙が上がっている。山火事かなとみると違うようだ。あまり気にせず津の会場に到着してのですが、やがて目は痒くなるはくしゃみは出るは、鼻水は出るは、もう大変。煙に見えたのは杉花粉の団体さんだったのですね。以後、澤口友彌先生は、春の来日を避けるようになりました。後で聞いた話では、スペインでは綿花の花粉が悪玉だそうです。

【営業】
■ 澤口友彌先生の作品希望の方はご連絡下さい。

テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

原 護

Author:原 護
額装の駆け込み寺・・・
額装工房アートランド
   店主 兼 職人です
中津川に店を構えて40年
当時は単なる額縁屋!!
ΓΓΓΓΓΓΓΓΓΓΓΓΓ
作品に対する安全と
  人に対する安全を重視
そして・・・恐妻家です。

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