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ふーふー展の搬入展示・・・帰路がつかれたぁー

■ 洞田 和雄・和園 氏夫婦の「ふーふー展」の搬入展示

昨日(5月25日)東京銀座の「清月堂画廊」にご夫婦の作品を搬入し展示作業を手伝ってまいりました.

案内状は↓こちらです。クリックで拡大します。
案内状/表裏

朝の9:30に到着して、程なく先生夫婦到着。5分後に会場の担当者が見えて会場を開けてもらう。
作品・道具類を持ち込み、即3人で作業開始。

昼食以外の休憩なしで必死に作業を進める。約90点ほどの作品と格闘!!!
会場のクローズを一時間延長して頂いて、やっとまとまった。

とりあえず4枚アップします。

会場-1

会場-2

会場-3

会場-4

夕食を一緒にと誘って頂いたが、レンターカーを返す時間が迫っているので、お断りしてすぐ帰路についたが・・・・
なんと中央道集中工事に巻き込まれてしまった。
都心から八王子まで2時間!!!!

食事も途中の休憩も無しで(おしっこ1回・・・どうでもいいか)直帰!!!
12:58にレンターカー屋さんに到着。

つかれたぁー
というか、先生夫婦の方がもっと疲れているけど31日まで緊張と多忙が続く訳ですね・・・


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大型額用の特注金具

200号用の特注金具

前田建設工業(株)東京建築支店さまからの依頼です。

仕事内容は、P200号の油彩画を某大学のエントランスホールに設置する金具の手配と工事手順書の作成です。

あらかじめ、受け下地材として60角パイプを縦に2ヶ所に入れて間仕切り壁を施工してありましたが、残念ながら2本の角パイプの距離が必要なスパンより約10センチ狭いので既成品の金具が使えませんでした。

公共施設への大型額の取り付けは、特に慎重に・確実に行わないといけません。
耐震性と耐久性を持ち、作品を傷めない。さらに作品と人に優しく。
耐震性は地震の上下揺れと取り付け壁面の左右揺れ・前後揺れの三次元で考慮し、壁面の構造と使用建材の種類、額縁の素材と構造、絵画の種類等などを合わせて考えます。

まず、大型額の設置方法を、ハード取り付けで行うか、もしくはソフト取り付けで行うか決めます。
今回は担当者と相談してソフト取り付けで行いました。

■ ハード取り付け
 金属製のLアングルを介して壁面と額縁を固定する。
 Lアングルと額縁、そしてLアングルと壁面下地との接続(ビス止め・ボルトナット止め)を確実に行えば耐震と耐久性を確保することは容易です。
 欠点は、取り付け工事が大掛かりになる。取り外しが簡単に出来ない。額縁の構造によってはLアングルが見えてしまう。
 Lアングルではなくドッコレールというアルミ製のレールで取り付ける方法もあります。しかし、ドッコレールを使うことを前提にして額縁を制作していないと色々支障が起きます。今回の額縁は外周部分の木材厚みが1センチしかなくドッコレールを後付けすることは不可能でした。それにしてなんちゅう額縁だ!!!
 
■ ソフト取り付け
 壁面側に取り付けた金具と額縁側の金具をステンレスワイヤー自在で繋ぎ吊り下げる方法です。
 ハード取り付けより耐荷重は下がりますが、壁面側金具と額縁側金具・ワイヤー自在の3点を1セットとして、それを左右に2セットづつ取り付けます。さらにフェイルセーフとして耐荷重の低いセットを壁側額側共にメイン2組とは異なる場所に取り付けます。このフェイルセーフは大型作品を設置作業するときの落下事故を防ぐ命綱の役割を果たします。
 所定の場所に設置できた後、フェイルセーフのステンレスワイヤーは「ピン」と張らずに緩やかな張りにしておきます。
 何らかのトラブルでメインの吊りセットが外れたり切れたりした時、一挙に落下することを防ぎます。
 取り付け工事がハードより容易です。200号の作品でも足場を組まずに脚立が2脚あれば出来ます。また上下移動の微調整が簡単です。さらに取り外しが容易です。
 欠点は、真横から見るとワイヤー自在などが見えてしまうことです。壁面側の金具は正面からは見えない位置に取り付けますので、さほど気にはなりません。
 壁面と接する額縁の4隅に、厚みが7ミリ前後のクッション材を当てます。理由は間仕切壁は常に微振動していますので壁紙・OPを保護する為と、額裏の通風をよくして作品の表面と裏面の温度差湿度差を少なくする為です。

今回は奥行き25センチのニッチ構造になっていましたので、左右の振れ止めを施しましたが、フラットな壁面に設置した場合、人の頭部・肩に額縁が当たる時、左右に振れるのをあえて止めません。逆に額の四隅に付けるクッション材を滑りのよい物にします。走ってきた方とか酩酊した方が強く当たったりしたとき、人に与えるダメージを幾分緩和できます。
過去の記事 (当記事には「セーフティプルーフ」と記されていますがフェイルセーフの事です)

**********************************
 
特注壁面取り付け金具

 4ミリと9ミリ厚のステンレスで製作しました。もちろん専門メーカーで作って頂きました。ちなみに当店から車で3分のところにあります。<ちか!!>

 とても奇麗に出来ております。・・・いぃ仕事をしてますねぇー

額吊り金具 重量用 特注-1

額吊り金具 重量用 特注-2

額吊り金具 重量用 特注-3

額吊り金具 重量用 特注-4


特注金具の模型と図面・工事手順書の

資料の山


吊りセット部分(試しです、額と壁面はフェイクです)

大型額吊り/横から  ←画像のクリックで拡大
特注プレートが額縁よりはみ出していますが、現場では出ない。フェイルセーフのセットは写っていない。

澤口友彌先生 洋画展 その2

それはないだろー

2010年11月16日
澤口友彌先生の作品搬入の為に大阪へ向う。
大阪へ車で行くのは彫刻家の北田孝之先生の再婚パーティー以来だ。
ちなみに北田孝之先生は小生の恩師です。一見すると「ヤクザか!」と思う風貌と言動ですが、よくよく話を聞くと「それってまるでヤクザじゃん」と思う・・・かも。詳細はシークレットにしておこう。

搬入予定時間の30分まえに、大丸心斎橋店の近くに着いた。コインパーキングに車を留めて大丸の担当者と澤口先生に電話をする。担当者は会議中とのことで、近くで待機しているので電話してくださいと伝える。

しばらくして、担当者から電話。前の展示者の搬出が遅れるいる。さらに車を止める(路上)スペースがない。しばらく待機して欲しいとの事。結局1時間遅れで搬入。作品を車から降ろし、すぐに移動してコインパーキングへ。
この日の費用にコインパーキングの費用は考えていなかった。どこでも留められる田舎者には全く考えが及ばなかった事項だった。田舎に引っ越してから、猪に追突されたら保険は出るのかなあ・・・と本気で心配しているぐらいだから!

展示作業に移る。
作品の配列は澤口先生がおおよそ決める。それに沿って小生が作品間のスペースを決めて展示していく。

ところが、困ったことにワイヤー自在がオーバースペックであった。むやみに大型な自在が多かった。ただでさえ油彩画の額縁はメインフレームより裏側の油絵の収納部分が凸っている。そこに大型の自在が挟み込まれると額縁が大きくお辞儀(前方に傾く)してしまう。
なるべく、小型の自在を探してセットしていく。

ところが、大丸百貨店の閉店の時間が迫ってきてしまった。展示面の1面の残し、あとは大丸のスタックに委ねて退店するしかなかった。

そもそも前の作家の搬出遅れが原因だろうが、さらにそれだけ遅れていれば小生の業者IDを取っとけよ!!なあ、それはないだろう大丸さん。

展示のショット(←元のブログヘ)
作品の展示
まだ微調整前。
額縁が裏返しになっている理由はこちら。


小生が飾り付けていない残りの1面の仕上がりが気にかかっている。
作品の高さを決める基準が違うので、その面だけ微妙に雰囲気が違ってくる。

最終日の澤口先生(←元のブログヘ)
澤口友彌先生






テーマ : 絵画・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

久しぶりに来店の古川氏

ワイヤー自在の自在部分をロケットという

4月15日に、中津川市主催「前田青邨記念大賞」の審査がありました。
その、審査員の一人、岐阜県美術館館長:古川英昭氏が審査前と審査後に寄って下さいました。

当店のワイヤー自在を見つけて、パーソナルユーズ用に4本購入頂きました。
久しぶりに会いましたので美術のことから家族のことまで話が弾みましたが、その会話の中で、氏はワイヤー自在の自在部分の事を「ロケット」と言っていました。確かに初期の美術館用の大型自在はロケットの形に似ています。
ふと、当美術館にある移動型大型展示ハイケースを、「館内ではこれをベンツと呼んでいるんだよ」と話してくれた事を思い出しました。当時はまだ「コ(小)ベンツ」など無い時代で、機能はいいけど高価で重い、四輪付きのケースを「ベンツ」と称していたようです。

但し、これらは岐阜県美術館だけのことかもしれません。

第5回 日本画公募展「前田青邨記念大賞」はこちらから

テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

間違いだらけの額縁の取り付け

中津川市の、とある公民館で見つけました。

額装は当店で行ったものですが、取り付け工事は行っておりません。

額縁の取り付けで、してはいけないことを全て含む見本のような工事例です。

階段の上に取り付け
階段の踊り場から撮影しています。額縁が階段アプローチの真上に取付けてあります。

★一番大きな間違いは、決してこのような場所には取付けてはいけないことです。
真下に人がいる時に落下したら大変なことになります。
特に、この階段は玄関の正面にあり、階段のアプローチ部分は事務所と講堂をつなぐ通路にもなっていますので、通行は頻繁です。


■落下する要因/1
 ▲額ヒモが切れる。
  (この額の取り付けはワイヤー自在が額ヒモに掛けてある)
 ▲ワイヤー自在のワイヤーが切れる。
 ▲ワイヤー自在のフック部分が伸びきる。
 ▲ワイヤー自在がスリップする。
 ▲壁金具が曲がったり折れたりする。
 ▲壁金具を留めているビスが抜けたり切断される。

■落下する要因/2
 ▲額縁の吊金具を固定しているビスが抜けたり切断される。
  (電食による腐食もあります)
 ▲額縁の吊金具が破損する。(電食による腐食もあります)
 ▲額縁の留め
  (枠の45度で接着されている4隅)の破損により、外枠の左右と上部を残して他の部分が落下する。(実際ありました)

これだけの落下要因があり、地震等災害も加わりますので、絶対に落下しないという保障は誰も出来ません。

壁金具とワイヤー
額縁の後ろに隠れていて見えませんが、ワイヤー自在のフックは額ヒモに掛かっています。

★大型額には額ヒモは使用しない。
正しくは、額縁の吊金具に直接ワイヤー自在のフックを掛けます。


■額ヒモが切れる要因
 ▲不適切な紐の使用
  (耐荷重不足の紐、滑りやすい紐、紫外線に弱い紐、使い回しの紐など)
 ▲過荷重による切断
  (詳しくはこちらの「■額紐にかかるテンション」をご覧下さい)
 ▲吊金具とその固定ビスの電食による腐食液により紐が犯されて紐の耐荷重が下がり切断する。
 ▲額縁側の吊金具・壁側のフックとの接触面で機械的摩擦により紐が切断する。
  (間仕切り壁とか一般木造住宅の壁は、ドアの開け閉め、道路・線路に接した住宅では車両の通行により振動します)
  (この事例からは外れますが、大量生産されている額縁にはバリ取りが不十分な吊金具が多い為、この事故は多い。)
 ▲額紐の結び目がゆるむ(この事例はほとんど無い)

あやしい金具
壁面に取付けてある金具は、何かの部品を流用している。

★公共の場所に額縁を取り付ける時には、静止加重で1.73倍に耐えられる金具にしますが、階段の上のような危険な所に付ける場合には耐震を考慮して3倍の重さに耐えられる金具にする必要があります。
この金具は余りにもお粗末です。


ワイヤーがフックの先端に掛けられています。テコの原理で荷重以上の負荷が壁側のL字に曲がっている部分にかかります。さらに小判型の穴があいているのでこの部分で曲がってしまうかもしれません。壁金具には触れておりませんので材質が解りませんがステンレスでないことは確かです。
ビスは外して確認しておりませんが目視ではネジ径が細すぎます。
何れにせよ極めてお粗末です。


★公共の場所に額縁を取り付ける時に使用するワイヤー径は1.5ミリ以上のワイヤーを使用する。


使用しているワイヤー径は1ミリです。通常このような展示には1.5ミリ以上のワイヤーを使用します。
某社の7×7ステンレスワイヤー、径1.0ミリの破断過重は80.0Kg、径1.5ミリの破断過重は190.0Kg、径2.0ミリの破断過重は358.0Kgです。しかし自在部分の耐過重はもっと低くなります。当店で販売している「パワーミニ」シリーズの静止安全荷重はワイヤー径1.0ミリで12Kg、1.5ミリで20Kgです。
壁金具とワイヤーが接する部分の形状も重要です。当件の壁金具は金属板の打ち抜きですのでエッジの部分でワイヤーがストレスを受けます。画像を拡大していただくと解りますが、すでにワイヤーの素線がバラけています。


★公共の場所に大型額を取り付ける時には二系統の方法で取付けます。


メインの吊系統と、万が一のサブ系統の二系統です。額縁側も壁側の金具も共用はしない。
サブの吊ワイヤーは遊びをつけておきます。メインの系統が破損したとき額縁が少し下がるか斜めになるようにしておきます。(一例としてこちらを参考にして下さい)


★その他


通常、壁側の金具は額縁に隠れる位置に取付けます。当件の様に壁金具とワイヤーが中途半端に見えるのは美的感覚を疑います。
また、取付け位置が壁面の中心ではなく右に寄っています。




★この階段の踊り場に飾られている、もう一つの額縁は!


Topの写真を撮っている位置の、右上に掛けられている額縁です。

紐が見えるよ
額吊飾鋲フックと呼ばれる壁金具がたった一個です。しかも額ヒモが幅広平紐と呼ばれる素材としては旧式な紐です。〔額紐が切れた その1〕と同質の紐で紫外線に弱い紐です。

ところが

sakamoto-2.jpg

なんと、すぐ側に窓があります。蜘蛛の巣のようなこの紐が切れるのは時間の問題でしょうね!!

ちなみに、この窓のド正面が前記の階段上に取付けた額縁です。
日中はアクリルに映った窓しか見えません。




★蛇足ながら!


職員に「間違った額縁の取付け方の見本の塊りだから写真を撮らさせて」と申し込んで、了解を得て撮影しております。
もちろん、「これこれの理由で極めて危険です・・・」と説明はしてあります。
職員が、「どのぐらいの費用で出来るか・・・」と訊ねられたので、「工事費は特別に安くしても材料代込みで一万円は必要です」と答えると、「予算がねぇ・・・」

実は、現在の中津川市市長はハコ物を作るのが大好きなのです。議会はそれを抑制するどころか促成しています。
差し障りがあるといけませんのでたとえ話をしましょう。タトエバですよ!!タトエバ!!
とある団体の長は新しい車を買うのがとても好きです。必要ないし、身の丈に会わないのに、なんやかんやと理由を付けて新しい車を買います。
鍵を受け取った時(竣工式のテープカット)はご満悦です。
しかし、古い車はなんとも哀れです。外装がボロボロになってもなかなか塗装代を出してもらえない。エンジンが不調でも修理代も無い。それどころかガソリン代もまともに貰えない。車検代(耐震検査の予算)もなかなか出ない。エンジンオイルなど何時替えたか解らないありさま。

タトエバですよ!!タトエバ!!

テーマ : 絵画・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

原 護

Author:原 護
額装の駆け込み寺・・・
額装工房アートランド
   店主 兼 職人です
中津川に店を構えて40年
当時は単なる額縁屋!!
ΓΓΓΓΓΓΓΓΓΓΓΓΓ
作品に対する安全と
  人に対する安全を重視
そして・・・恐妻家です。

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